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公務員 経験

公務員を辞めた9つの理由

投稿日:2020年2月12日 更新日:

こんにちは、オウルです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

公務員を辞めた時、いろんな人に「何故辞めた?」「安定している仕事なのに、勿体無い」と散々言われました。親や妻まで最初は反対されました。今は分かってくれて、応援もしてくれています。

公務員を勤めた期間は6年でした。民間企業のサラリーマンでの職歴が6年ですから、仕事人生の半分が民間企業、残りが公務員として過ごしていることになります。

公務員時代の記憶が薄れてきたし、公務員の知人とも疎遠になってきたので忘れてしまう前に退職した理由をしておきます。

私が公務員を辞めようと思った時に、同じような境遇の人がいないか、辞めた後はどんな仕事をして、どんな生活をしているのだろう、とかなり調べました。

やはり、公務員はよほどことがない限りリストラされる心配もないし、安定している人気の職業です。

公務員を目指してなった人がほとんどなので、中途退職という方はあまりいませんでした。公務員になったら一生公務員として、身を捧げるのが当たり前という人が多いです。

辞めようと思っているけど中々踏み出せない人たちの背中を押す、あるいは思い留まらせる、判断の材料として役に立てればと思います。辞めようか続けようか悩んだ当時を振り返り、少ない脳みそを振り絞って行こうと思います。

そもそも公務員になった理由は?

私の父親は消防士でした。人の役に立つ仕事をしたいなと漠然ながら、小さい時から思っていました。

そ中学校はインターネットと出会い、産業革命並みにインターネットが広がる可能性を感じ、将来はインターネット関連の仕事をしようと決心します。ホリエモンがライブドアを創業し、あちこちから名前を聞くようになった頃だったと記憶しています。

大学は情報工学を専攻し、プログラムを学び、民間企業でウェブエンジニアとして入社します。東証一部の大手企業だから、ある程度は「安定」していました。

2008年はリーマン・ショックが起き、会社の経営も危機的状況になりました。希望退職という名前のリストラがあり、「安定」が最優先かなという意識が芽生えたのだと思います。

民間企業での給料は6年勤めて昇給がゼロでした。公務員だったら、年ごとに昇給するし、それなりの給料がもらえるしいいなと、思ったのが公務員を意識し始めました。

【辞めた理由1】公務員は安定という神話は崩れた

確かに、昔は安定していると言われた時代がありました。

公務員の採用人数減少や給与削減の話が進んでおり、夕張のように自治体の中には財政破たん状態にあるところも出てきています。人口減少はどんどん進みますから、公務員に置かれる状況が一層厳しくなることはコーラを飲んでゲップが出る程確実です。

コストカットにより人員はかつてよりかなり減ったのは、私が勤めていた某市も例外ではありませんでした。

しかし、いつも仕事をしながら思っていたのが、業務が現状のままで人だけを減らすから人手不足感が生じるだけなのではと。

ならば、業務の見直し、無駄な仕事を減らす、効率化する、システム化する、など改善をしていけばというと、今度は仕事を奪うなと怒られました。

じゃあ今後はRPAやAIが公務員の仕事を奪うんじゃないんですかね。

「安定とは何ぞや」とその時に思いました。

民間企業だろうが、公務員だろうが、使えない人は首を切られる、今後はますます、そういう時代に突入していくと思います。

【辞めた理由2】公務員は副業が禁止

公務員は職務専念義務というのがあります。つまり、副業なんかしてないで公務員の仕事を専念しなさいという決まりです。

労働したらその対価であるお金を受け取ってはいけません。

私の場合は、バドミントンのコーチの仕事もありましたし、ワードプレスでサイトの構築やサイトのデザインができたので、報酬を受け取れないことにモヤモヤしていました。

副業が当たり前になってきた現在において、副業禁止はリスクが大きすぎます。

【辞めた理由3】仕事がつまらなかった

これが一番大きいと思います。

公務員は、前例がないような仕事はしたがりません。市長や市議会から要求が会った時だけ、動きます。

普段の仕事においては、電卓を叩いて数値のズレや誤りがないか確認したり、文字の言い回し、誤字脱字に気を使ったり、昔の資料を引っ張り出して前例を調べたり、といった仕事の割合が非常に多かったです。

私の場合は庶務の仕事がメインでした。他の課からの照会や県・国からの照会を収受して、照会の回答を作って、「これで回答して良いか伺います」と起案して、回答するという単純なルーティンでした。

それ以外は「仕事をしているふり」の仕事です。

一生こんなつまらない仕事をするのか。

【辞めた理由4】典型的な年功序列。頑張っても報われにくい環境

公務員は典型的な年功序列で仕事ができなくても給料が上がっていきます。実際、50歳ぐらいの人が新人ができるような簡単な仕事をこなすだけで、給料が僕の倍以上もらっているなんてザラです。

逆にどんなに優秀な公務員でも給料の面で突出することは絶対ありません。民間企業だと、同じ歳でも年収が300万の差があるとかそういう話はよくありますが、公務員は絶対ありえません。

公務員はお役所気質であり、若い人の改革を好みません。そのため、改善案を出しても取り合ってもらえなかったり、非効率なやり方でやり通そうとします。

我慢して続けていけば、意見が言えるようになるし給料も上がるだろうけど、10年20年も我慢できるほど、時間が無駄なことはありません。

とても優秀で仕事がバリバリできた先輩がいましたが、それをよく思わなかった上司は権限を悪用しパワハラに近いようなことをするようになり、なかなか目に見える成果が出せないままでいました。

もし彼のような優秀な人が民間にいたら、間違いなく出世し、立派な役職がついていたと思うと残念でなりません。

【辞めた理由5】高給取りの働かない老害

年功序列型賃金をポジティブに捉えると、勤続年数に応じて身についたスキルや経験を組織に貢献できるから、賃金を増えていくということです。

であれば、給料に見合った働きをする、経験を基に若い人にアドバイスをしたり、手助けして欲しい。

しかし、いつもパソコンを覗けば、クックパッドで今夜のレシピをリサーチ、ヤフーオークションで趣味の音楽オーディオ機器を眺めるおじさん、指一本でタイピングしながら何かしらの文書を作るおじさん、判子を押しているだけのおばさん、がいました。

はっきり物申します。

若い人たちの方がよほど働きますし、組織に貢献しています。若い人たちが高給取りのおじさんおばさんを見て、モチベーションが上がると思いますか?

少なくとも、自分は今は我慢して歳をとったら、ああいう楽な仕事をしたいと思いませんでした。思ったとしても、将来はそうなる環境がなるとは限りません。

【辞めた理由6】体質が古い、前例踏襲主義の市役所

時代を逆行しています。

私が務めていたところは出勤の管理方法はタイムカードではなく、出勤簿に判子を押す仕組みでした。

最初見たときは唖然しました。

遅刻してきた人もタイムカードがないので、誤魔化せたりします。実際、そういう人がいました。

月末になると庶務担当者が出勤簿や有給簿、時間外勤務表を基に人事課に提出する勤務状況報告書を作ります。私の場合は15人ぐらいのをまとめていましたから、全てが終わるまで1日かかりました。中には判子を押さない人や日時が間違っている人とかいましたから、それで時間がかかります。

勤務状況報告書以外に旅費請求も庶務がまとめていました。

民間企業にいた時は、パソコンで入力して、ポチッと押しただけで終わりでした。

パソコンから入力して、人件費を抑えられるのになといつも思いながら、黙々と作業をしていました。

過去に1回、費用対効果を含めて提案しましたが、案の定前例がないからとボツされました。

業務プロセスを見直して効率よくしようとか、目的に即して業務を改善しようとか、そういった視点は一切ありません。

合言葉は、「今までこうやってきたから」です。

【辞めた理由7】将来に不安を感じた

公務員は制度に守られているので、よほどのことがない限りリストラも減給もありません。

それは制度あっての話に過ぎません。

先ほど、述べたように文書の文言チェックや電卓を叩き、数値の誤りがないかを確認するような仕事はスキルなんか身につくはずがありません。

事務系職種の公務員の仕事は、単純なのであと数年でRPAやAIに仕事をとられていくことは目に見えています。

事務作業はRPAやAIの方がミスなく早いですし、24時間働けるので明らかに人間より良いからです。

個人的にRPAやAIに代用したら、市役所の75%は仕事がなくなるでろうと思っています。

【辞めた理由8】適材適所とは言えない人事配置

私が最初に配属された情報政策課では庶務といって、雑用のような仕事をやっていました。主に庁内、庁外からの照会を回答する業務なのですが、これがめちゃくちゃ業務量が多かった。

これまでに人を増やして欲しいと上司に頼みましたが、人が足りないからと対応してくれませんでした。

5年ほど耐えて、年金医療課に異動時、愕然しました。な私がやっていた庶務の仕事をなんと三人で回していました。しかもその三人の二人が係長クラスでした。

スペックは人それぞれです。人の能力にあった人事配置がなされていないのが実態です。

【理由9】サービス残業は普通にある

「公務員は定時に帰れる」というイメージがありますが、実際はそうでもありません。確かに定時上がりの職場はあります。総務省の地方公務員の時間外勤務に関する実態調査結果があります。

本庁勤めの平均残業時間が219.6時間です。民間労働者は154時間と、民間よりも残業時間が多いというのが実態です。

しかし、これはあくまでも平均。本当に残業が多いところは、100時間なんてザラです。

公務員の残業代は青天井・・・な訳がありません。予算の上限がありますので、長時間残業すると残業代が払えないこともあります。

中には1時間以上の残業は、残業と見なさないという上司もいました。

私がいた部署は定時を過ぎて、30分間は席に残ることは当たり前な雰囲気があったため、定時に帰ると周りの見る目が冷たい感じがあり、帰りづらかったです。(退職すると決めた時は、開き直って、定時に上がりましたが)

たかが、30分だろうと言われるかもしれませんが、30分を20日をかけると600分、一年後は7200分の時間をサービス残業したことになってしまいます。7200分=120時間もあれば、何かしらの資格勉強や家族サービスをした方がより充実した生活を送ることができると思いませんか。

まとめ

私が辞めた理由ばかり述べましたが、逆に公務員のいい面もあります。いい面をについては、今度書こうと思います。

さて、公務員を目指している者に心意気にして欲しいのがあります。

公務員は社会全体の奉仕者です。

公務員になると、最初に心に刻む言葉です。

公務員も人間です。人によって対応を変えたくなる気持ちが出てくることもあるでしょう。

毅然とした態度を見せなければならない時があります。人によって対応を変えればクレームとなるので、そんなことはしません。

反面、公務員の存在意義は、困っている人を助けるのが役割です。

気持ち的には助けたくても、他の人と同じように対処をしないと、場合によっては懲戒処分を受けることがあります。

給食の残り物を勿体無いからといって、持って帰った人が懲戒処分を受けたことでニュースになりましたね。

公務員を勤めていると、そのような場面に何度も出くわします。

公務員も一つの仕事として、割り切ることが出来る人は公務員に向いていると思います。

仕事と割り切った方が心が楽です。

しかし、公務員は休職者が多いのも事実です。それだけ苦労が伴う仕事です。

公務員を楽な仕事だと思って、就職すると後悔する場合もあります。

私が実際経験したことを参考にしていただければ、幸いです。

-公務員, 経験

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